人生音痴

新婚生活。迷子になるから、手を引いていてね。

新婚さんは考える。喧嘩するほど仲がいい、は本当か?

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「喧嘩するほど仲がいい」は、本当だろうか。そもそも、喧嘩するほど仲がいいというのは、「喧嘩する(できる)程度に仲がいい」のか「喧嘩すればするほど仲がよくなる」のかどっちなんだろう。


友達や恋人関係なら、喧嘩できる程度にお互いをよく知っていて、簡単に離れることもできるのに離れることを選ばずに、わざわざ喧嘩をする、というのは「喧嘩するほど仲がいい」のかもしれない。喧嘩すればするほど、相手のいい面も嫌な面もたくさん知るというのもあるのだろう。わたしはわざわざ喧嘩をふっかけてくるような人とは距離を置きたいと思ってしまうけど。


さて、夫婦はどうだろう。

わたしはもともと喧嘩は避けたい人間だ。
友達でも恋人でも親でも、なるべく平穏に付き合うのがベストだと思っている。
もともとそんな価値観であるから、偏った考えではあるかもしれないが、やはり「夫婦は喧嘩するべきではない」と思っている。


喧嘩は消耗する。体力も気力も。
夫婦は日々の生活を何事もなく健康に送っていくための同志で運命共同体だ。
敵は仕事にあり、敵は社会にある。子どもがいれば、育児も家事も共に立ち向かうべき敵だ。
外で戦い、家で戦う夫婦は一心同体で、そこの間で争って消耗するのは得策ではない。
喧嘩で見えてくる相手の本性もあるだろう。しかし、そこまでして見る必要がないものも多い。相手のことを知るのは喜びであるはずなのに、わざわざ大ダメージを負う方法をとる必要もない。


では、喧嘩をせずに仲良しでいるにはどうしたらいいのか。

大抵、30年連れ添ってなお仲の良い夫婦などにより語られる「仲良し夫婦の秘訣」というものがある。
当方は結婚し一緒に暮らし始めて8ヶ月程度の新入社員で、全くおこがましいことではあるが、却って今しか見えないこともあるのではと、毎日を仲良く過ごす方法も少し書き起こしておこうと思う。新婚さんには「あるある」、ベテランさんには「まだまだひよっこね」と思いながら読んでいただけたら。


結婚は我慢だ忍耐だと言われる。
しかし、我々新人夫婦はまだその域まで達していない。子どももいないし、それぞれ好き勝手生きている。我慢も忍耐もない。ストレスフリー。

ただ、日常にささやかな違和感はある。
綺麗にかけたはずのバスタオルがぐちゃっとなっていたりとか、自分は洗濯物を畳んでいるのに夫は寝転んでスマホで遊んでいるとか。

以前はそんなことにいちいち小言を言っていた。言って直してもらうことが必要だと思っていた。しかしある日、「なんでお前は良くて俺はダメなんだよ…」とぽつりと言われたことがあった。

 

はっとした。
夫はもしかして、なにも言わないだけで、わたしが普通だと思ってやっていることが目についているのではないか。
おそらく結婚2ヶ月目くらいの頃の出来事だが、その気づきは大きく、いまでも脳裏に焼き付いている。

 

それからわたしは、言わなくてもいい小言は言わないと決めた。バスタオルはどうせ翌朝洗うし、気になるなら自分で直せば10秒で終わる。わたしが家事を頑張っている分、夫は仕事を頑張っている。
わざわざ言わなくなったら、わざわざ気にすることも随分減った。
言っているときは余計目について端から言いたくなる。それは自分にとっても相手にとっても窮屈だと気付いた。


しかし、もちろん我慢できないこともある。仲良く暮らすために、我慢できないことはなんでも言う。ただし「もやもやした不安」や「よく分からないけど不満」で怒ることはしない。「〇〇が嫌だから、夫にはこれこれこうして欲しい」と話せるようになるまで自分の中で一生懸命考える。


2人の関係上不具合が出てくれば2人で改善すべきだが、自分の精神状態には自分で責任を持つべきだ。
自立した大人同士で結婚したはずなのだから。

 

仕事や家事に疲れたり、生理前で情緒不安定になるときもある。余裕がなくて、笑えないときもある。そういうときもできれば「疲れてイライラしてるんだ」と伝える努力をする。あなたのせいじゃないの、ごめんね、と。

 

小さいイライラが積み重なって夫を許せなく思うときもある。なにから言ったらいいのか自分でも整理がつかないのに、一緒にいなければいけない瞬間がある。その時には「アイス買って!」「ドライヤーして!」とワガママを言い、それで水に流したことにする。モヤモヤしたまま寝ても、起きたら大抵のことは忘れているし、2、3日経てば上手に伝えられるようになっている。

 

コントロールできる感情は、誤魔化したり宥めすかしたりしながらうまくコントロールしたい。負の感情は、浸れば浸るほど雪だるまみたいに増幅するものだから。


昨日の夕食の後、わたしは食器も洗わずにリビングで寝てしまった。夫は怒ることなく黙々と片付けをしてくれて、ようやく起きたわたしに優しく「まだ全部終わってないや」と声をかけてくれた。逆に、夫が疲れていればわたしが片付け、「お風呂入ろう」と声をかけるだろう。
嫌だ、いい加減にして、と怒ることより、相手を気遣うことのほうが難しい。自分の気持ちに余裕がないと尚更だ。だって自分が損する役回りにならないといけないから。


他人と家族になって8ヶ月。これから先、家族として快適に生きていくヒントを少しずつ探す中で、「夫婦喧嘩は得策ではない」というのが今の所ひとつの大きな手がかりだ。相手を責めて解決しようとするのではなくて、自分の感じ方や行動を変えて解決する方法を身につけることは、「一生仲良し夫婦」に一歩近づく手段であると感じている。