人生音痴

新婚生活。迷子になるから、手を引いていてね。

バーベキューなんて嫌いな話。

土曜日、仕事の関係で40人程度参加者がいるバーベキューに参加してきた。今年はバーベキューにツキがあるのか、これで4回目のバーベキュー参加である。

なぜちょっと暖かくなると、人は野外で肉を焼きたがるのか。

 

バーベキューは好きじゃない。

 

大人になるまで、バーベキューは自宅の庭で家族とするもので、母が支度し、焼肉奉行の父が肉を焼き、わたしや弟は気持ちのいい空の下で肉を口に運ぶだけのただただ楽しい娯楽であった。飽きたら家の中に入り昼寝をした。バーベキューの日は朝からワクワクしていた。

 


しかし、大人になり友達や職場の人とバーベキューをしたときに愕然とした。あまりの面倒くささと、そこから享受できる喜びの少なさに。

 


だらだらと大人数で買い物をし、安定しない狭いテーブルで身を寄せ合って野菜を切り、炭を起こすのに苦労し、風で吹き飛ぶ紙皿を押さえ、ぬるくなったビールをプラスチックのコップで飲む。苦労して切った野菜は肉とともに雑然と焼かれ野菜炒めになっている。曇れば寒いし、晴れれば暑すぎる。誰も鉄板の上に責任を持たないから、焦げた肉がくすぶる。ゴミをまとめ、油まみれになった網や鉄板を洗い、帰りに余った塩胡椒か油か焼肉のたれを持たされる。

 

思い出すだけで億劫だ。


バーベキューは、今時めずらしく「男の役割」「女の役割」を求められる遊びではないだろうか。
「女の子は野菜を切っておいて、俺たち火を起こすから。」
「〇〇ちゃん、すごい、手つきが慣れてる」
「〇〇くん頼りになるね」
「ねえちょっと、酒が足りないから買い出しに行こうよ、付き合って」

若くて楽しくて面倒くさい男女のやりとり。

 

料理が嫌いなわけでも包丁が使えないわけでもない。ただそこで気が遣えて料理もできるオンナを演じるのが面倒だ。

 

ああ、焼肉屋ですでに用意された野菜や肉を焼いて食べたい。ちゃんと冷えたグラスで冷たい生ビールが飲みたい。油でべたべたになった網やテーブルを放置してお金だけ払って帰りたい。

 

帰路につくときには、決して心地よいわけではない疲労感でいっぱいになっている。

 


たまたまこの週末に重なって、日曜日の夜には義両親と夫と一緒に焼肉に行ってきた。
七輪を囲んで4人で肉を焼き、冷たい烏龍茶を飲み、美味しいねと話し、満腹で帰宅する、平和な世界であった。

もうわたしには男女のキャッキャした遊びは必要ない。
冷房の効いた部屋で落ち着いて座ってみんなで肉を食べようじゃないか。
そこに刺激はなくても、穏やかな幸せは必ずある。