人生音痴

新婚生活。迷子になるから、手を引いていてね。

女からプロポーズすればいいのに、っていう話。

女からのプロポーズについてのツイートを最近よく見かける。大賛成だ。
「プロポーズは男からするもの!」なんていう決めつけは現在のライフスタイルには似合わない。

 

昔の結婚はきっと、女には大きな負担だった。男は今まで通り仕事に行っていればいいのに、女は家事を勉強し、慣れない家に入り、他人のことを父や母と呼び、夫を支え、死んでまでも他人の家の墓の中だ。
だからこそ、男性から「結婚してください」と依頼し、女性は考え、決定権を持つ立場であるべきだった。

 

対して今はどうか。家事も仕事も育児も一緒にしていこう、同居はしばらくしなくていいでしょう、介護は自分の親は自分でするべきだし、うちの家族だって大切にして欲しい。

きっとこれがあるべき姿だし、結婚生活は、家事仕事育児の比率はどうあれ2人が同じだけ負担すべきだ。

 

せっかくそんな風に変わってきたのに、「プロポーズは男性から」というルールだけが変わらないのはおかしなことだなと思う。

 


と、偉そうに言ってみたものの、去年の今頃、わたしは「プロポーズ待ち」であった。

 


それはプロポーズに夢があったとか、そんな理由ではなくて。夫がわたしからのプロポーズをとても嫌がったのは理由のひとつかもしれないけれど。

でも一番の理由は、夫に結婚する覚悟を持って欲しいということだった。

夫は田舎の中でも特に田舎の地域に住む長男で、きょうだいは既に嫁に行った妹しかおらず、いずれは家を継いで行くものだと聞いていた。

 

もしわたしからプロポーズして、将来義実家やその地域に馴染めなかった時に、「お前が結婚したいって言って勝手に来たんだろ」という態度を取られては困る。せめて夫にだけは味方でいてもらわなければ。
例え形式だけであっても、「俺から頼んで結婚してもらった」という形だけは取っておきたかった。

 

しかし、ただ待つだけも出来なかった。夫は結婚を考えてすらいないようだったし、もしこのままなんとなく2年3年と付き合ってから別れたら、わたしは29歳です、30歳です、と自己紹介しながら、20代前半の女の子たちを連れて合コンに行かなければならなかった。見た目も経済力も強みがないわたしは、せめてひとつでも若い方が有利であることは目に見えていた。

 

だから、自分からプロポーズしない理由を話した上で、「28歳の誕生日までにプロポーズしてくれなきゃ別れるから」と通告した。

 

それでも何週間も待たされ、本当に別れることになるかも…とヒヤヒヤしていた時に、ようやくぬるっとプロポーズされた。


脅してプロポーズさせたような形だけれど、夫がしっかり悩んで覚悟を決めたことが、あの時も、今も、わたしたちにとってはとても重要な出来事であったと思う。

 


プロポーズは、女からしたっていいのだ。あえて言うと、男からしたって構わない。

 

ただ待ってるだけでなくて、わたしたちみたいに急かせばいいとかそういうわけでもなくて、相手任せに夢を見て「プロポーズしてくれない」と喚くだけじゃなくて、自分たちにとっての結婚のきっかけを考えてみたらいいのだ。

 

女にだって、男にだって、自分たちの未来を考える権利はあるのだから。